会社で使っているハロゲンライトが複数台焦げ付いてしまったので、それについて考えたり調べたこと。
代替としてLED製品を考えている方は、投光器やワークライト、作業灯で検索してみてください。
高儀(アースマン)のハロゲンライト
会社の倉庫で照明が届かないところがあるので、そこで作業するために高儀(アースマン)のハロゲンライトを使っています。同様の製品に興味がある場合は、「ワークライト」や「作業灯」、「投光器」で探してみてください。
アースマンシリーズ
アースマンというのはシリーズ名だそうです。最初、アースマンで検索しても会社が出てこないので「???」となりました。アースマンは適度な性能と安さが特徴です(E-Valueなどと同じ感じ)。
どちらかというとDIYやメインで使わない用途に向いていて、プロが本格的に使うのには向かないそうです。
安くて性能は十分
アースマンのハロゲンライトはいくつか種類があります。1,200円くらいからなのでかなり安いですね。
500Wタイプを使っていますが光量は十分で、昼間でも2、30メートルの範囲は照らせます。夜間の使用ならかなり明るく感じるでしょう。かなり熱を持つので近くで作業をすると暑いです。
電球が切れる
使い始めた時から問題があって、週に20時間程度の使用にも関わらず、電球が頻繁に切れていました。
だいたい1週間~1ヶ月程度で交換、1ヶ月以上持つものはあまりありませんでした。ちなみに最短は1週間持ちませんでした。あまりにも頻繁に交換が必要だったため、比較的明るいところは取り外してしまったくらいです。
電球の端がボロボロになって崩れ落ちることが多かったので、このまま使って大丈夫なのかと心配していました。
端子が焦げて2年で全滅
使い始めてから2年くらい経つと別の問題が発生しました。電球が切れたので交換しようと思ったら、電球の端子の部分が溶けて本体にくっついていたんです。1台、また1台と壊れていって、結局、はじめから使い続けていたものは全滅していまいました(4台)。
代わりになる適当なライトが見つからなかったらしく、現在も同じライトを買って使っています。
問い合わせても回答なし
原因になりそうなことがないか高儀に問い合わせるも回答なし。電球のこともあって、これはさすがにこちらの環境が何かおかしいのでは?と思って問い合わせたのですが・・・安全に関わることなのでちゃんと回答が欲しかったです。
使い方が悪かった?
ハロゲンランプは次のような使い方をすると寿命が短くなります。
- 斜めに設置する
- 電球に直接手を触れたりして汚す
斜め設置は一番はじめの頃にやっていましたが、途中で修正しています。電球の汚れも気をつけているので問題ないはずです。
照明一般の話として、頻繁に電源をオンオフすると寿命が短くなります。うちの場合は週3~4日、1日1~2回の点灯なので、これも通常の範囲内の利用では?と思っています。
後は関係ないと思いますが、電源を入れたままコンセントを抜き差ししている位しか思いつきません。どちらにしても高いところに設置しているので、本体の裏に付いているスイッチを使って点灯するのは不可能です。
過電圧が原因?
ネットで検索したりしてみましたが、電球が焦げる理由というと、過電圧か劣化等によるショートくらいしか原因がなさそうでした。
過電圧は機器が想定しているよりも高い電圧がかかることです。故障や発火の原因になるので、放っておくと大変危険です。照明の場合は今回のように電球の寿命が減ったり、本体が焦げ付くという症状が出てきます。
一般的にメーカーは大体1割程度の余裕をみています。100V対応の製品であれば、110Vくらいまでは大丈夫です(今回の電球にも110Vの表記がありました)。
正常な電圧は101±6V
電圧の正常範囲は電気事業法で101±6V(100V電源の場合)と決まっています。この範囲に収まらない場合は電力会社に連絡して対応してもらうことになります。家庭へ引き込む前の段階で電圧が高ければ無料対応、ブレーカーなどの家庭内の設備がおかしい場合は有料対応になります。
ちなみに、200Vや300Vのコンセントの場合は、コンセントの形状が違うので、間違って挿すことはないはずです。
900円のコンセント用電圧計
KKmoon DM55-1という電圧計が1,000円以下で売っていたので、試しに買ってみました。80~300Vに対応しているので海外でも使えます(海外製なので当たり前ですが)。
※Amazonの商品ページがリンク切れになっていたので、試したい方は「コンセント 電圧計」で検索して探してみてください。
コンセントに挿すだけのシンプル仕様
使い方は本体の裏にコンセントが付いているので、これを挿すだけです。
自宅で100Vの表示が出たので、極端な誤差はないんじゃないかなと思ってます。仕様では±1.5%なので、仕様通りでも最大2V表示が擦れる可能性があります。分解すれば誤差の調整もできるようですが、他にテスターを持っていないので調整しようがありません。
結果は100V電源の範囲内
何度か測ってみましたが、101~105Vくらいの範囲でした。誤差も考慮すると最大107Vです。
一応、正常範囲内(101±6V)なので、通常より負荷はかかっているかもしれないけれど、異常とはいえない電圧ですね。
商品自体の品質や劣化が原因?
電球が切れるのがあまりにも早かったのでうちの環境を疑っていましたが、特に問題になりそうなところがないので製品自体を疑ってみることに。
他の商品もこんなものらしい
Amazonのレビューを見てみると、電球の寿命は同じ様な感じみたいです。アースマンの方はレビューがなかったので他社製品のレビューです。
Casterのハロゲンライト(500W) 本体のレビュー
Casterのハロゲンライト(500W) 電球のレビュー
KENOHのハロゲンライト(500W) 電球のレビュー
寿命に関するレビューをいくつか抜粋。
- センサーライトの利用で2、3~6ヶ月で切れる(1回の点灯が2、3分)
- 取り付けたその場で切れた
- 毎日使うと1~2週間で切れる
- フィラメントは切れずに電球の両端が割れる
ハロゲンライトの寿命短すぎ・・・というか、取り付けてすぐに切れる事が多いのは品質が悪すぎるのでは・・・
500Wだと切れやすいのか、実はOEMで同じ所が作ってるのか分かりませんが、どちらにしても切れすぎです。
ハロゲンライトの劣化は早いらしい
ハロゲンライトは点灯時にかなり熱が出るので、特に放熱の不十分な小型機では速く劣化が進むようです。他にはコードの被膜の破れ、水分、ホコリなどが原因でショートしたり、今回のような焦げが発生することがあります。
また、ハロゲンライトではありませんが、特定ロットのの品質が悪くて焦げ付いたという例もあるようです。
ハロゲンライトの代わりにLEDライトを検討してみる
これだけ頻繁に切れると仕事用としては微妙です。電球代+交換・作業ストップによる人件費がバカになりません。本体がある程度高くても、寿命の長いLEDライトなどを使いたいですね。
ハロゲンとLEDでは明るさの比較ができない
白熱球やハロゲンライトの明るさはワット(W)で示されていることが多いのですが、ワットは本来、明るさの単位ではありません。電力の単位です。「電力を多く使う方が明るい」という理屈で、ハロゲン同士ならある程度明るさの比較ができます。
ですが、光を出す方法が違えば電気から光に変換する効率がまったく違います。ですので、ワット表記ではLEDなどの別種の照明の明るさを比較できません。
光の特性も違う
また、光量の他に、光の特性も白熱球とLEDでは違ってきます。数値上は同じ明るさなのに、思ったよりも暗いという事があり得ます。
複数導入する必要がある場合は、まずは1つだけ買って、実際に設置してみるのが良いのではないかと思います。
ワット(W)とルーメン(lumen/lm)の比較
というわけで、ワットとルーメンを比較する必要があるのですが、そのためには発光効率(lm/w)を調べます。これは「1ワットで何ルーメンの光を出せるか」という単位です。引用元としてはあまり良くないと思いつつ、Wikipediaの発熱効率の値を参照しています。
ハロゲンライトの発光効率は20lm/Wなので、500Wだと10,000ルーメン相当になります。発光効率は製品によって差はあるのですが、これだとちょっと実態と違う感じがします。
ワット数(W) | ルーメン(lm) |
---|---|
150 | 3,000 |
250 | 5,000 |
500 | 10,000 |
現在、アイリスのワークライト(810ルーメン)を試しに付けています。これだと明らかに光量は不足しているんですが、これの10倍以上もあったらまぶしすぎます。
そもそも、ハロゲンの500Wの光量がうちの用途だと過剰だというのがありまして、LEDにするのなら150や250ワット相当のものでもいいのではないかと思っています。。
モノタロウが探しやすい
作業用の照明を探すのはモノタロウが良さそうです。
業務用の機材が揃っていますし、商品ページに別モデルの一覧が光量(ルーメン)と価格付きで一覧になっています。。一部の商品ですが、モノタロウさんの方で撮影した使用写真が載っているものもあります。
AmazonのLED投光器も種類豊富に
記事作成当時よりもLEDライトの種類が増えていました(主に品質の怪しい無名ブランド品)。すでに必要なくなってしまいましたが、光量と価格だけで言ったら十分すぎるものが見つかるでしょう。
LEDの寿命は発光素子の温度に大きく左右されるため、放熱が重要になります。ちゃんとしたメーカー品であればそこまで考えてあるのですが、そこを犠牲にして光量を上げているものも多いと思いますので注意してください。