投稿1記事目。このサイトを作るのにWordpressを選んだ理由を書いてみようと思います。
一般的なブログサービスを選ばなかった理由と、最初はJekyllを使ってサイトを作ろうと思っていたので、こちらを選ばなかった理由も書いておこうと思います。
ブログサービスは使わない
はてなブログやAmebaブログなど、登録だけでブログを書けるサービスがありますが、私にとってはデメリットの方が大きいのであまり検討していません。
あえて選ぶのならライブドアブログかはてなブログですが、どちらも私が最低限必要だと思う条件を満たしていません(あくまで私の用途と好みと合っていないだけで、サービスが悪いというわけではありません)。
ブログサービスのメリット
一般的なメリットは主に次の3つだと思います。
- 知識がなくてもかんたんに始められる
- プログラムのアップデートなどを気にしなくてもいい
- 新着一覧やランキングからの流入を得られる
1は過去にWordpress以外にもMovableTypeなどのCMSも使った事があるので置いておいて、2はWordpressなら自動更新機能が付いているので、完全放置はムリですが、昔ほど気にしなくても大丈夫です。初期設定だとWordpressのコアのみが更新対象なので、プラグインのアップデートを有効化しておく必要はあります。
3についても、ソーシャルメディアへの拡散という方向では意味がありますが、あくまで一時的なものです。私の場合は検索エンジン経由で来てもらうことを想定しているのであまり重視していません。
自由度が低い
まず、一番問題なのがカスタマイズ性が低いこと。
基本的にプラグインが使えないので、はじめからある機能の中で何とかする必要があります。後から「あの機能がなかった」と思ってもどうにもなりません。
設定に関しても自由度は低めです。たとえば、私は記事ページのURLを「http://ドメイン/記事タイトル」という形式にしたいのですが、「http://ドメイン/カテゴリ/記事タイトル」や「http://ドメイン/日付/記事タイトル」という形式にしかできない場合が多いです。
参考: WordPressのSEO面で最適なパーマリンクの設定方法 > 3.WordPress にとってベストなパーマリンクとは
独自ドメインの設定と広告の非表示にお金がかかる
私にとって、独自ドメインと広告の非表示は最低限必要な条件です(結局自前の広告を貼るので、読者さんからするとあまり関係ないんですが)。
特に独自ドメインの方は、サービス提供のサブドメインを使ってしまうと他社への移行が難しくなります。そのため、皆さんがブログを作る際も独自ドメインの利用を強くおすすめします。ドメイン自体は1,000円/年以下で取得可能です。
この2つは有料オプションになっていることが多いです。幅はありますが、大体200~1,000円程度ですね。
サービス | 月額(1年契約時) | 広告非表示 | 独自ドメイン |
---|---|---|---|
Amebaブログ | 1,008円 | 有料 | 不可 |
FC2ブログ | 275円 | 有料 | 有料 |
はてなブログ | 703円 | 有料 | 有料 |
ライブドアブログ | なし | 無料 | 無料 |
見出しと逆のことを言いますが、ライブドアブログの様に無料だと、「サービスの継続性は大丈夫なの?」と心配になります。
Coreserver(月額200円程度から)などの安いレンタルサーバーがありますから、どうせお金を払うのならば、自由度の高いレンタルサーバーの方を使いたいです。
インストール型でも簡単にはじめられる
というか、細かい条件の調査を含めるとブログサービスの方が圧倒的に面倒です。
ほとんどのレンタルサーバーにはプログラムの自動インストール機能が付いていますから、Wordpressはレンタルサーバーの管理画面の操作だけでインストールできます。昔のように、設定ファイルを編集してからFTPでアップロード、パーミッションの設定をしてから初期設定・・・という様な作業は必要ありません。
Markdownが使える
HTMLを簡潔に書けるMarkdownという記法があります。Wordpressはプラグインでこの記法に対応しています。私はJP Markdownというプラグインを使っています。
もっとも、これはWordpressのメリットではないんですが・・・インストール型のCMSならデフォルトで対応しているか、ユーザーによるプラグインが用意されていることが多いです。逆に、ブログサービスだとはてなブログくらいしか対応しているサービスを知りません。
Markdownに対応しているCMS
CMS | タイプ | データベース | 配信方法 | Markdown |
---|---|---|---|---|
Concrete5 | サーバー | MySQL | 動的 | プラグインで対応 |
MovableType | サーバー | MySQL | 静的 | 初期状態で対応 |
WordPress | サーバー | MySQL | 動的 | プラグインで対応 |
Jekyll | ローカル | ファイルベース | 静的 | 初期状態で対応 |
Markdown記法の例
このように記述が簡単で、タグの閉じ忘れや間違ったタグで閉じる心配もありません。HTMLもそのまま書けるので、外部からコピーしてきたコードをそのまま貼り付けることもできます。
Markdown
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 |
文字のリンクと装飾 [Link](http://sample.com/) *Itaric* **Strong** HTMLタグ <a href="http://sample.com/" target="_blank" class="external-link">New Window</a> H1~h3タグ # Header1 ## Header2 ### Header3 リスト + hoge + foo + bar 番号リスト 1. hoge1 2. foo2 3. bar3 |
HTMLに変換後
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 |
文字のリンクと装飾 <a href="http://sample.com/">Link</a> <em>Itaric</em> <strong>Strong</strong> HTMLタグ <a href="http://sample.com/" target="_blank" class="external-link">New Window</a> H1~h3タグ <h1>Header1<h1> <h2>Header2</h2> <h3>Header3</h3> リスト <ul> <li>hoge</li> <li>foo</li> <li>bar</li> </ul> 番号リスト <ol> <li>hoge1</li> <li>foo2</li> <li>bar3</li> </ol> |
Markdownでの再編集が可能
少なくともJP Markdownでは、データベースにはMarkdown形式(入力内容そのまま)と、HTMLに変換されたものの両方が保存されます。
編集画面を開けばまたMarkdownで表示されますし、表示の度にHTMLへ変換するロスが発生する事もありません。
テーマ・プラグインが豊富
ユーザー数が非常に多いので、テーマやプラグインが豊富です。普通のブログやウェブサイトならまず困ることはないでしょう。どちらも管理画面から検索、インストールできるようになっているので、FTPでアップロードする必要はありません。
テーマ
私はアルバトロス(有料)というテーマを入れてみました。有料テーマを使うのはSEOに強かったり、管理画面から細かいところまでカスタマイズできるようになっているからです。他にはStinger(有料版と無料版があります)というテーマが有名です。
プラグイン
ソーシャルボタンの追加からショピングカート機能の追加まで何でもあります。よく使われるプラグインは次のような感じです。
- SEO関連
- リンク切れチェック
- 記事の中の目次自動作成
- ソーシャルボタンの追加
- 問い合わせフォーム
- WordPress自身の機能改善(データベースの掃除や管理画面の変更など)
私が使っているプラグインはまた別のページで紹介したいと思います。
管理画面からほとんどのことができる
WordPressは記事の投稿だけではなくて、ほとんどの操作を管理画面からできるようになっています。
具体的には
- 記事の投稿
- プラグイン・テーマのインストール
- メディア(画像など)の管理
- テーマのカスタマイズ
- メニュー・ウィジェットの設定
配色やウィジェットに対するカスタマイズの自由度は、テーマ側の対応状況によって変わってきます。このあたりは有料テーマの方がしっかりしていますね。広告の貼り付けを意識したテーマだと、記事下の広告などもウィジェットとして設定できるので便利です。